峰相山&とんがり山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『姫路北部』、『龍野』を参照いただくようお願いいたします。

2001. 1.28.  日曜日  曇り  気温寒い
このシーズンになると雪と寒さから逃れるために瀬戸内沿岸の低山を探すのですが、前日の夜は それに該当する地形図を数枚広げたり閉じたり、結局は向井さんの提案でこの山に登ることと なりました。最近になって続け様にいろんなHPでも紹介されたこともきっかけになったようです。

どこに車を停めるかも問題だったのですが、ちょうど登り口になる所に『太陽公園』と呼ばれる ちょっと風変わりな施設があり、その看板に無料駐車場となっているのを向井氏が見逃す はずがありません。「ラッキーなやあ」と車を滑り込ませる。ちょうど向かいは東洋大姫路高校の グランドになっていて練習が終わった模様。地形図で確認するとそのグランド敷地に登り口が ある。これまたラッキー。

駐車場からもその登り口は見えている。MTBを押してそこへ行くと、『峰相山 1.3k』とある ので間違いなし!登り掛けてすぐに右手になにやら石の建造物が見える。近寄ってみると メキシコの遺跡と書かれている。『太陽公園』は世界中の石造物のミニチュアレプリカを展示している 公園です。打越の谷に『峰相園』という老人ホームがあって、その谷を挟む二つの尾根に いろんな石造物(万里の長城とか中国の多重塔)が点在している。ホームの老人達は日本に居ながらに して、世界中の石造物が眺められるという恵まれた?環境にいるわけだ。
後半ルートから太陽公園を見る

このメキシコの遺跡はヤブに覆われて訪れる人もいないらしい。まさしく本当の遺跡になりつつある。 などと、相変わらずの馬鹿な話をしながらその場を離れる。前日の雨を含んだシダの登りであっという間に 足元は濡れてしまう。鹿除けネット、岩場、またシダの道と緩やかだが長い登りが続く。後ろから鈴の 音が近づいてくる。猟犬が二頭であった。こんな所でも猟をしているのか?二頭は怪しい雰囲気の 向井氏を見て吠える。

犬嫌いの向井氏が逃げるように登っていくと、今度は正面からハイカーの団体が下ってきた。道を譲って やりすごす。熟年男女が総勢40名。このまま下って『太陽公園』も見学するという。40回 「こんちわ」を繰り返してどっと疲れが出た。そこからすぐに216mの雑木ピークの分岐になる。 ここは『峰相山』とある方へ進むのが正解。我々は先ほどの疲れのせいか、標識もない左に下ってしまう。 もちろんヤブのため道は不明瞭となり、あわてて地形図を広げて間違いを悟る。

分岐に戻り、正規ルートを辿る。気持ちよく下って登り返せば頂上だ。その下りきった鞍部右手には『峰相園』に 下る道もある。覗いてみると上りに使ったシダまみれの道と違ってここも下れば気持ちよさそう。 さて、登り切って頂上へやって来ました。木立の中のピークには三角点はなく、小さなプレートが 一枚あるのみ。地形図では244mの標高、ところがそばにある道標には239.7mとなっている。 とりあえずこの先がとんがり山への分岐となっているはずなので、どちらが正しいのか判らないまま だったが早々に立ち去る。

やがて広場に出る。ここには二つの祠と小さな五輪塔、積み上げられた石塊等がある。ここが本にある 鶏足寺跡と言われれば、「なるほど!」とうなずけるところである。先ほどのピークからはあきらかに 下ったところにあるこの広場だが、ここには244mと書かれたプレートがある。(どうなってるんや!) 写真を数枚写して分岐を確認する。最近設置されたばかりの木製道標がモノトーンの雑木の中で 彩りを放っている。

ところで『鶏足寺』って、ずばり鶏の足となっているが、鶏の足って仏教の教えではありがたいもの なのだろうか?まあ、鰯の頭も信心から・・・って言うくらいだから、ここは鶏の足も信心からって ことでしょうか。自称無神論者の向井氏には聞くだけヤボなので、そっと心に秘めたまま先を急ぐ。

テープによるマーキングに導かれて木立の中の細いトラックを進む。緩やかな下りなので気持ちよく 乗車できるのがうれしい。やがて、ちょっと薄暗い林になる。手頃な岩が点在していて私はここを 『石庭の林』と名付けた。とんがり山方面から一人のハイカーがやってきた。「こんちわ」と 声を掛けてちょっと話をする。すると「島田さんですか?」と、ここでも名前を言い当てられる。 この方も山関係のHPを持っておられるそうなので、いわゆる電脳繋がりってやつです。

その方と別れてすぐのピークが大黒岩分岐である。大黒岩は西にわずかに下ったところにある とても大きな岩塊だ。さっそく向井氏はばちあたりにもその大岩によじ登ろうとしている。 (まさにその後、天罰は下るのであったが・・・)岩に登らなくてもそこからの展望が今回一番の 展望であったように思える。東に大きくある山塊は書写山、手前には先ほどの鶏足寺跡の小さな祠までもが 木立のあいだに見える。北の方のピークには東屋がある。たぶん、緑台(太陽公園北の住宅地) 奥にあるという施設のものでしょう。

この辺で昼食をと思ったが、向井氏は「とんがり山までがまんや」とのたまう。ここからは 道は急に悪くなる。といってもMTBに対しての話で、歩くにはこれくらいの方が面白い。 切り払った枝の切り口はまだ新しい。押して、担いでの連続で三つほどピークを越えると 四等三角点、標高256.7mである。地形図では判らないが、実際は相耳峰のようになっていて 南にもう一つのピークがある。竜野の的場山から亀山が良く見える。北風が寒く、雪もちらつき 始める。これ以上南には神岩があるものの、下る一方なのでここで昼食を摂りUターンする。
祠のある鶏足寺跡とんがり山山頂、下は国道29号線

復路も大黒岩分岐ピークまではがまんの道である。しかしそこからは石庭の林も含めて 快適に走れる。あっという間に鶏足寺跡分岐に戻ってしまった。この分岐は三方向に別れている。 太陽公園からやって来た道、とんがり山への道、そして残る上伊勢への道である。 そこには古い道標も残っていて、それを横目に飛び込んでいく。

周囲の林間には礎石のような岩が転がっていて、その昔に僧坊があったのが想像される。 それもMTBにまたがっていると瞬間に過ぎてしまう。それほどの超快適ルートである。 ちょうど広峰神社から須加院への道のような感じ。三角点ピーク245.4mを左手に見ながら すっ飛ばす。突然前方の向井氏が立ち止まる。メカトラブル発生!!

見ると、リアディレイラーがエンド部分からひん曲がっている。今までの傍若無人な行いに とうとう報いを受けるときが来た。しかしこのまま放って置くわけにもいかないので、 なんとか修正してペダリングだけは出来るようにした。 「何でこんな目にあわなあかんのや〜」とグチる向井氏とは裏腹に、私は爽快な気分で駆ける。

最後のピークはそれ自体が一つの岩塊で出来ているかのようで、登りの路面は岩盤である。 東下には太陽公園の施設が見え、なんとも言いようのない違和感が漂っている。 低いピークだが岩尾根を正面に据え、なかなか雄大な景色が広がる。下りも岩盤なので SPDには大敵である。最後の道標が現れた。『上伊勢 0.9k』とある。このまま下れば あとはR-29を南下、石倉をまわって延々舗装路を走ることになる。

歩くよりは遙かにましだが、向井氏のMTBではちょっと辛い。そこで地形図を見てみると、 この道標の裏から北に下って、鞍部から東の谷を行けば緑台にダイレクトに降り立つことができそうだ。 そこから太陽公園駐車場まではあっというまだ。ダメもとで行ってみる。
超快適、後半ルートここを下りきれば緑台だ

踏み跡もあるし、なんと鞍部には古びた標識まであった。東の谷に向かっての道もある。 それをたよりに下っていく。谷には降りずに山腹沿いに滑り降りるような道だ。 今では使う人もいないのでほとんどヤブに帰りつつある。ここにも岩盤下りがあるので へっぴり腰でクリアーする。道に水が流れ込んで小川のようになっているが乗車は出来る。 最後は朽ち果てた野球グランドに出た。振り返って見るも逆方向に辿るのはほぼ無理だろう。

住宅地に出て、舗装路を太陽公園まで走る。地形図では小さなエリア、距離もさほどないので お手軽ツーリングを予感していたのだが、実際は走り応えのある良い山だ。西の上伊勢に降りずに 東の緑台に降りたのは大正解であった。この下山道はお勧めです。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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